あのカルト的人気を誇る“スーパーマリオ・ブラザーズ”実写映画に20分の未公開映像が追加!! エクステンデッド・カットが誕生!

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熱心なファンによって20分以上の未公開シーンが復元し、『スーパーマリオ/魔界帝国の女神』(1993年)のエクステンデッド・カットが誕生した!

人気ファミコン・ゲームの「スーパーマリオ・ブラザーズ」のキャラクターが活躍する映画『スーパーマリオ/魔界帝国の女神』は、原作から逸脱した世界観やストーリー展開に賛否両論あった作品だ。監督のロッキー・モートンアナベル・ヤンケルは、家族全員が楽しめる大ヒットフランチャイズになるはずだった作品を、ディストピアを舞台に奇抜なSF映画に仕上げた。しかし、その評判の悪さにもかかわらず、芸術的で攻めた内容によってカルト的な人気を集めている。

この度、公開されたエクステンデッド・カットは、「スーパー・マリオ・ブラザーズ:ザ・ムービー・アーカイブ」を主宰する熱心なファンが、映画の編集者と協力して修復・復元させたものだ。エクステンデッド・カットは、本作の映画監督ロッキー・モートン、アナベル・ヤンケルの名前をとって「モートン・ヤンケル・カット」と呼ばれている。未公開シーンの現存する唯一のコピーは、『スーパーマリオ/魔界帝国の女神』のプロデューサーのローランド・ジョフィが所有していた画質が悪いVHSにしか存在しないものだったそうだ。

VHS映像から追加したコンテンツは多岐にわたり、これまでにない場面が見られる。マリオとルイージが(おそらくマフィアとつながりのある)スカペリという配管会社と対立する場面や、デニス・ホッパー演じるクッパが敵をスライムで溺れさせるシーン、クッパの子供たちが歌うラップや、マリオとルイージが家族の誇りについて議論するシーンなどが追加されている。また、映画全体の様々なシーンも再編集され、延長されているシーンがある。

Archive.orgで、「モートン・ヤンケル・カット」を観ることができ、YouTubeでは、修復のプロセスを説明している動画も公開されている。未公開の奇抜なシーンが追加された「モートン・ヤンケル・カット」によって、さらにカルト的なファンダムを築く可能性がありそうだ。

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