小泉環境相、米ケリー特使と会談 脱炭素化へ日米連携強化「象徴的な日」

ケリー米大統領特使(左)と会談する小泉環境相(右手前から2人目)=環境省

 小泉進次郎環境相(衆院神奈川11区)は31日、環境省内で来日中のケリー米大統領特使(気候変動問題担当)と地球温暖化をテーマに会談した。10~11月に英国で開かれる国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に向け、日米の連携強化を確認した。

 米バイデン政権発足後、ケリー氏が大統領特使として来日したのは初めて。

 会談は冒頭のみ公開。小泉氏はケリー氏とこれまで国際会議やオンラインで会談を重ねてきた経緯に触れ、「きょうはわれわれが培ったフレンドシップ、日米の新たな可能性と協力の象徴的な日だ」と強調。「COP26成功に向け、協力の深化を確認する機会にしたい」と呼び掛けた。

 これに対し、ケリー氏は日本の温室効果ガス排出削減の取り組みに謝意を示した上で「他の多くの国々が取り組みを進めなければいけない」などと応じた。

 この日、ケリー氏は菅義偉首相(2区)や茂木敏充外相とも面会した。(石川 泰大)

© 株式会社神奈川新聞社