【新型コロナ】横浜でモデルナ製ワクチンから異物 神奈川初、港北区の接種会場

異物の混入が確認されたモデルナ製ワクチン(神奈川県提供)

 神奈川県は31日、横浜市港北区の接種会場で使用予定だった米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンで異物が確認されたと発表した。厚生労働省が使用見合わせを要請している三つのロット番号の製品ではなく、同省に報告した。モデルナ製ワクチンの異物混入が確認されたのは県内で初めて。

 県によると、異物が見つかった会場は、県が新横浜国際ホテルマナーハウス(同区)に開設した福祉施設従事者ら向けの接種会場。31日午後2時ごろ、使用前の点検で薬剤師がワクチンの入った瓶1本に0.5ミリ未満の複数の点のような黒い異物が沈んでいるのを目視で見つけた。ロット番号は「3005286」で、同じロット番号のワクチンは同会場ですでに約3790人が接種した。現時点で体調不良などの報告はないという。このロット番号は使用を見合わせる。

 会場ではこの日、別のロット番号のワクチンで接種を実施した。

 横浜市でも、大規模接種会場の複合施設「横浜ハンマーヘッド」(同市中区)で同じロット番号のワクチンを24日から約2万1770人に接種した。市は接種時に異物混入がないことを複数の薬剤師が目視で確認したと説明している。

 31日に県から連絡を受け、同日午後6時45分以降に予定していた380人の接種を見合わせた。9月1日以降は別のロット番号のワクチンで接種を実施するとしている。

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