中日・福留が阪神戦V打! 指導した高橋周も2安打4打点の活躍「少しでも手助けできれば」

ガッツポーズも飛び出した中日・福留

球界最年長の中日・福留孝介外野手(44)が躍動した。31日の阪神戦で中日に移籍後初めて、甲子園で「5番・右翼」で先発出場。5―5の7回二死一、二塁の好機で3番手・及川の初球、147キロの直球を叩くと、打球は右翼フェンス直撃。値千金の勝ち越し適時二塁打は今季阪神戦初打点となり、チームの勝利に大貢献した。

試合後、ヒーローとなると「どんな球でも初球から積極的にいこうと思っていた。本当にまたこの甲子園でこうやって野球ができて、こういう場に立てるのはすごくうれしい」と笑顔をはじけさせた。

決勝打を放ち、二塁ベース上でガッツポーズを繰り出したことには「やっぱり僕自身も気持ち入れてグラウンドに立ったので、自然と出ました」と振り返る。

今回の遠征は他のナインとは別に兵庫の自宅から球場入り。「チームに無理を言ってやらせてもらっているが、気持ちがちょっとでも違う」。チームバスが到着するよりも前に黙々とランニングを行うなど、準備に余念はなし。それでも「それは普段からやっていることだし、自分の体のことだから」と平然と話す。

打撃でアドバイスを送った不振の高橋周がこの日は2安打4打点と大暴れすると「悩んでやっているので、少しでも手助けできれば」と、結果が出て自分のことのように喜んだ。元気いっぱいで頼れる44歳がチームを献身的に支えている。

© 株式会社東京スポーツ新聞社