レッドソックスでクラスター発生 澤村拓一も陽性で戦線離脱

ア・リーグのワイルドカード争いで2位につけているレッドソックスで新型コロナウイルスのクラスターが発生している。すでにエンリケ・ヘルナンデス、クリスチャン・アローヨ、マット・バーンズ、マーティン・ペレスの4人が新型コロナウイルス陽性で故障者リストに登録されていたが、日本時間9月1日には澤村拓一が陽性、ジョシュ・テイラーが濃厚接触者であることも判明。さらに、レイズ戦に出場していたザンダー・ボガーツも陽性となり、途中交代を余儀なくされた。

レッドソックスは今回のクラスター発生で4人のリリーバーと3人の内野手を同時に欠いたことになる。まず、日本時間8月28日にヘルナンデスの陽性が判明し、アローヨが濃厚接触者に認定された(アローヨは2日後に陽性が判明)。これによりレッドソックスは正二塁手と控え二塁手を同時に欠くことになった。さらに、同31日にはバーンズとペレスの陽性も判明。テイラーが濃厚接触者に認定され、同9月1日にはアレックス・コーラ監督が「サワムラも陽性だ」と明らかにした。これによりレッドソックスは4人のリリーバーを同時に失うことになってしまった。

レッドソックスでは選手以外にもクオリティ・コントロール・コーチのラモン・バスケスが陽性となり、一塁ベースコーチのトム・グッドウィンが濃厚接触者に認定されている。また、ストレングス・アンド・コンディショニング・コーチの百瀬喜与志も陽性が判明し、ヘルナンデスやアローヨと同様にホテルで隔離中だ。そして、日本時間9月1日の試合中にはボガーツの陽性も明らかになり、レッドソックスは強打の正遊撃手までも失うことになった。

新型コロナウイルス陽性となった選手は通常、10日間の隔離期間が必要とされる。熾烈なワイルドカード争いが続くなかで主力選手の大量離脱はレッドソックスにとって大きな痛手となることは間違いない。マイナーや他球団から選手をかき集めて離脱者の穴を埋めているレッドソックスだが、3年ぶりのポストシーズン進出に向けてこの難局を乗り切ることができるだろうか。

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