沖縄・勝連に地対艦ミサイル連隊本部 陸自、南西諸島4部隊を指揮

 【東京】陸上自衛隊がうるま市の勝連分屯地に地対艦ミサイルを配備する計画に関連し、南西諸島の4カ所に配置する地対艦ミサイル部隊をまとめる「連隊本部」を同分屯地に置く方向で調整していることが8月31日までに分かった。

 防衛省は2022年度の概算要求で、地対艦ミサイル部隊配備に向け、勝連分屯地に車両整備場などを整備する費用として21億円を盛り込んだ。

 地対艦ミサイル部隊は、奄美大島と宮古島にすでに配備されており、22年度に開設する石垣島の駐屯地にも配備することが固まった。

 沖縄本島への配備で、地対艦ミサイルの「空白地帯」を埋める。勝連は南西諸島の四つの地対艦ミサイル中隊を指揮統制する役割を担うことになる。

 一方、奄美大島の瀬戸内駐屯地と宮古島の保良訓練場、石垣島では火薬庫の整備も進め、計63億円を盛り込んだ。

© 株式会社琉球新報社