大学拠点接種1回目、北大生の66%が受ける 教職員は75%

本学における新型コロナウイルスワクチンの大学拠点接種において、対象となった本学学生18,172人のうち66%にあたる11,979人が1回目の接種を受けたことが分かった。北大新聞の取材に対し本学広報課が明らかにした。

1回目大学拠点接種の集計 ※本学広報課の資料を基に作成

本学で行われている大学拠点接種は、接種を希望する本学と小樽商科大学の学生及び教職員等と、本学敷地内で教育研究活動等を行う人が対象となっており、7月17日から9月12日までの実施期間のうち前半の8月9日までが1回目の接種期間となっている。本学によると、接種の対象となった本学学生は18,712人で、この内66%にあたる11,979人が大学拠点接種で接種を受けたという。また小樽商科大学の学生は2,449人中60%にあたる1,467人が接種を受け、その他本学教職員の75%、小樽商科大学教職員の73%が接種を受けた。

なお対象者には函館キャンパスの構成員(今回の大学拠点接種を受けた練習船の乗組員を除く)と、既に接種者がいる北大病院教職員、医学教員、歯学教員は含まれていない。また接種率については、あくまで対象者のうち本学で行われた大学拠点接種での接種者の割合を示したもので、別の接種会場で接種を受けた人は接種者に含まれていない。

大学拠点接種は空調設備のない本学第一体育館で行われており、さらに1回目の接種期間中に札幌市内で異例の暑さが続いたことで会場内が高温多湿になり、本学によると脱水症状などにより救護室へ搬送される人数が想定以上だったという。そのため会場内のエアコンや扇風機の増設などで暑さ対策を講じ、救護室の配置人員を増やしたり大量の飲料水を用意したりしたほか、接種者に対し十分な水分補給が呼びかけられた。この他網戸がなかったことで窓から蜂が侵入する事例が数回発生し、仮設の網戸設置や殺虫剤の配置などを行った。

14日から始まっている2回目の大学拠点接種を受ける学生に向けて、本学は「2回目のワクチン接種を受ける方への連絡事項」を熟読することと、円滑な接種のため事前に予診票に必要事項を記載して会場に来るよう呼びかけている。

© 北海道大学新聞編集部