やんばるの密猟を防げ!林道夜間通行止め ゲートやカメラを置き実証実験

 【国頭、大宜味】世界遺産に登録されたやんばるの森で相次ぐ野生動植物の密猟を防止するため、県は国頭村と大宜味村内の林道を夜間通行止めにする実証実験を8月27日から開始した。毎日午後7時~翌日午前5時、10月22日まで実施する。

 数十カ所にゲートを置き、監視カメラも稼働。県から委託を受けた国頭村森林組合が地域住民らと協力して実施する。救急救命や災難・災害救助、許可を受けた通行以外は認められない。通行する場合は、県自然保護課や村に申請する必要がある。県は夜間通行止めの効果を検証し、地元の理解を得ながら本格導入を検討する方針。

 種の保存法で指定された野生動物の捕獲、売買などは禁じられており、違反した個人は、5年以下の懲役または500万円以下の罰金が科される。

 27日午後7時ごろ、同組合の職員が林道の入り口にゲートを設置した。

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