韓国メディアが東京五輪を総括 コロナ禍の開催を評価も「ずさんな選手村の施設が問題になった」

選手村では韓国選手団の横断幕が問題になったが…

韓国メディアが新型コロナウイルス禍で開催された東京五輪を総括した。

同国メディア「ニュースピム」は「五輪開催を強行することにより、選手たちに夢を見させたという点を評価しなければならない。1万5000人を超える選手たちはコロナの不安の中でも、五輪だけを見て5年間、血のにじむような汗を流した。こうした選手の夢を広げる舞台を奪わなかっただけでも、国際オリンピック委員会(IOC)と日本政府の決定は尊重されるに値する」と新型コロナ禍での開催を高く評価。「東京五輪に続いて、現在は東京パラリンピックがその感動を続けている」とたたえた。

しかし、称賛だけでは終わらない。「東京五輪は商業的には失敗した大会であることに間違いない。無観客で試合を行った興行に失敗し、金銭的にも大きな損害を被った」と、まずは莫大な運営費用を回収できず、国民が大きな負担を強いられる点を指摘。

また「段ボールベッドやバスルームの低すぎる天井など、ずさんな選手村の施設が問題になった。選手たちの健康を脅かす殺人的な猛暑も世論の批判を受けた」と環境面での問題点を挙げた。

〝あの問題〟にもかみつく。「特に韓国としては、東京五輪組織委員会のホームページに、独島(竹島)が日本の地であるかのように表示されて世論が沸き立ち、戦犯旗である旭日旗の使用も議論になった」と、竹島や旭日旗の問題については組織委員会や日本政府の対応を非難した。

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