ベテラン浦田、若手支える ゴールボール女子、日本4強入り 東京パラ

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【ゴールボール女子準々決勝・日本-イスラエル】4-1で勝利し、チームメートと抱き合って喜ぶ浦田(中央)=幕張メッセ(高見伸)
【ゴールボール女子準々決勝・日本-イスラエル】後半、チームメートと声を掛け合いゴールを守る浦田(手前)

 ゴールボール女子の日本は攻守の歯車がかみ合った。イスラエルを4─1で下し、優勝した2012年ロンドン大会以来の4強入り。44歳の浦田理恵(総合メディカル、熊本県南関町出身)は「早い段階で得点してくれて、楽な展開になった」と勝利を喜んだ。

 選手はボールに入った鈴の音で位置を察知する。前半4分の先制場面では、浦田がゴール左から右へ移動して足音を鳴らし、相手にボールの場所を探りにくくさせた。その隙を、20歳の萩原紀佳がスピードのあるショットで確実に突いた。浦田は「ずっとやってきたセットプレーの一つ。大会でも成功して良かった」と胸を張った。

 守備ではセンターの浦田と両サイドの距離を近く保ち、中央を固めて相手ショットをはじき返した。端を狙われた時には、浦田が「右、外側」などと的確な指示を出して1失点にとどめた。

 試合前、緊張気味だった萩原に、浦田が「せっかくの舞台を楽しもう」と声を掛けた。4大会連続出場のベテランが、全4得点した若手の活躍を引き出した。

 ただ、勝利の余韻に浸っている暇はない。2日の準決勝は前回女王のトルコと対戦する。1次リーグで1─7で大敗した強敵だ。それでも「日本は大会を通じて成長している。相手のショットを1本ずつ防ぐだけ」と浦田。しっかり守って数少ないチャンスをものにする。金メダルへの大きな関門に立ち向かう。(萩原亮平)