【新日本】ヒロムが「会見風会見」を自ら開催 ニセ王者&本物登場で大混乱

高橋ヒロム

新日本プロレスの〝タイムボム〟高橋ヒロム(31)が1日、自身のユーチューブチャンネルで異例の「試合前会見風会見」を開催した。

左大胸筋断裂で長期欠場していたが、8月27日後楽園大会のDOUKI戦で約半年ぶりに復帰。勝利で弾みをつけ、5日の埼玉・メットライフドーム大会ではIWGPジュニアヘビー級王者ロビー・イーグルスに挑戦する。

コロナ情勢もありビッグマッチ前恒例の調印式・会見といった公式行事が行われないことから、独自に会見したヒロムは登場するなり「ロビーは到着していますか?」と確認。王者もこの場に呼んだものの、交通渋滞で到着が遅れているとスタッフから伝えられるや、司会者の質問に答える形で決戦への意気込みを語り始めた。

まずはDOUKIとの復帰戦を「試合前は正直、不安だった」と明かしつつ「試合していた時は気持ちいんですよ。これをやりたかったんだと。プロレスのリングだなと改めて思いました」と振り返った。実戦感覚は完全には戻っていなかったものの、コンディションはよく、試合中はケガで欠場したのも忘れていたという。

また決戦地のメットライフドームは新日本にとって、G1クライマックスの優勝決定戦が行われた2014年8月の以来、約7年ぶりの再進出。当時は海外遠征中だったヒロムは「うらやましさがあった。G1が両国(国技館)より大きな会場に進出するのはすごいと。ジュニアもその位置にいかないといけない」と感じたという。

だからこそ、大会のセミでジュニアのタイトル戦を行うことについては特別な思いがあり「『復帰したてで挑戦なんて』という人もいると思うけど、そんなことを忘れさせる試合をした上で勝つんで」と誓った。

自身の会見が終わったところで「ところでロビーは来ていますか?」と確認するが、まだ到着していないことを伝えられる。すると一度は会場を出たヒロムは、数秒後にはロビーのお面をかぶって再登場。裸姿で胸に「ロビー」の文字まで書かれていた。しかも、うさんくさい英語で「ヒロムはスーパースター、グッドボーイ、彼はパーフェクト」と賛辞の言葉を並べる始末だった。

ところがその直後、本物のロビーが会場に登場したからさあ大変だ。慌ててヒロムが退散するや、ロビーは挑戦者よりはるかに長い時間をかけて大演説。最後は「ワタシハ、アナタヲタオシマス」と日本語で予告し、会見風会見は幕を閉じた。

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