五輪金・入江聖奈が井岡一翔の世界戦に大興奮 「男だったらちょっと心変わりしていたかも」プロ転向は否定

試合後、取材に応じた入江聖奈(代表撮影)

東京五輪のボクシング女子フェザー級で金メダルを獲得した入江聖奈(20=日体大)が1日、WBO世界スーパーフライ級王者・井岡一翔(志成)とフランシスコ・ロドリゲス・ジュニア(メキシコ)のタイトルマッチ生中継のスペシャルゲストとして登場した。

同戦は8月に野球評論家の張本勲氏が女子ボクシングへの侮辱とも取れる発言を行い問題視された「サンデーモーニング」と同じTBS系で放送された。縁浅からぬTBS登場となったが、入江は「張本さんですか!? 全然、何も気にしてません。むしろこういう機会をいただいて感謝しています」と笑顔を見せ「もうちょっとしゃべりたくて、うずうずしてたので、もうちょっと振ってほしかったですけど」と振り返った。

試合は井岡がロドリゲスを判定3ー0で下し3度目の防衛に成功した。入江は「ああいう粗い相手に打ち終わりで絶対カウンター入れてましたし、あれだけの連打の中でも絶対に頭が止まることがなかったので、要所要所で見せてくる高度テクニックというか、興奮しちゃいました」と刺激を受けた様子。プロへの興味を問われたが「男だったら、ちょっと心変わりしてたかもしれないですけど、女子プロはちょっとまだまだ厳しいところがあると思いますので、私は行かないと思います」と、改めて来年の競技引退を強調した。

11月の全日本選手権を目指して8月6日から練習を再開。競技人生も残り約1年となりカウントダウンに突入している。周囲からは〝心変わり〟を望む声も多いが「またパリ(五輪)で金を取ったらものすごい興奮なんだろうなと思いますけど、簡単な道じゃないので。たやすく次も目指しますと言える道のりではないので。ちょっと今目指すというのは全く言えませんね」と、変わらぬ意思を明かしていた。

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