コロナで激務の医療従事者へ「炊き出し隊」 キッチンカー団体、1000食振る舞う

キッチンカーで作った弁当を受け取る医療従事者ら=横須賀共済病院

 新型コロナウイルスの感染拡大で激務が続く医療従事者を励まそうと、神奈川県横須賀市内のキッチンカー団体が「炊き出し隊」を結成し、第1弾として1日に横須賀共済病院(同市米が浜通)の医療従事者に弁当など約千食を振る舞った。

 9業者が参加し、同院駐車場にキッチンカーを止めて、海軍カレーや焼きそば、ホットドッグなどを医師や看護師らに無償提供した。会場には子どもたちからの感謝の手紙も飾られた。

 弁当を受け取った薬剤部長の小林路子さんは「『頑張って』という言葉が胸に染みた。皆さんの気持ちがうれしい」と涙をにじませていた。長堀薫病院長も「地域医療とコロナ対応を両立するために頑張っているスタッフの励みになる」と感謝していた。

 コロナ禍でイベント中止が相次ぎ、キッチンカーの経営も困難な状況だが、団体代表理事の伊藤陽子さんは「自分たちにできることで医療従事者を応援したい」と企画したという。今後も市内の病院などで「炊き出し隊」を行う予定。

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