高橋周に立ち直りの“金言” 中日・福留に「選手兼任コーチ」熱望の声

株が上がりまくっている福留

中日・福留孝介外野手(44)の株がチーム内外で上がりまくっている。

勝負強い打撃もさることながら、打撃不振に陥っていた高橋周平内野手(27)にアドバイスを送ると早速、結果を出し始めたことで〝さすが〟となっているのだ。

チーム関係者は「周平はなかなか結果が出ず、技術的にも精神的にもかなり思い詰めていた。それなのに福留からアドバイスをもらった途端に気持ちが吹っ切れたようだ」と証言する。

昨季は自身初の打率3割を達成した高橋周だが、今季は不振にあえぎ後半戦ではすでに8試合もスタメン落ち。「何をやってもうまくいかず、もうどうしようもない感じだった。これまで何回か壁はあったが、これだけうまくいかなかったことはなかった」と苦悩を打ち明ける。

ところが、前カードの巨人3連戦中に〝福留アドバイス〟を受けて変身。1日の阪神戦(甲子園)でチームは敗れたが、3打数1安打で、ここ3試合で9打数4安打5打点と調子が急上昇してきた。

実は8月26日に3年ぶりに二軍戦へ出場した際、波留二軍打撃コーチからバットを寝かせて構えることを提案された。高橋周は「もともとバットを寝かしてから始動していたので、そのことを福留さんにも相談したら『お前はそういうタイプだと思うよ』と言われて意見が一致した。それをやり始めてからよくなってきた」と感謝。福留から背中を押してもらえたことが大きかったようだ。

あるOBは「一軍の首脳陣はいったい何を教えているのか。よっぽど二軍や福留の方が的確な指導ができている。中日には左打者の打撃コーチがいないし、来季は福留とちゃんと契約して選手兼任コーチをやってもらうべきだよ」と訴える。

現役最年長の福留は「(高橋周について)悩んでやっているので、少しでも手助けできれば」と話すが、その存在感は増すばかり。来季は選手としても打撃コーチとしても君臨する可能性はありそうだ。

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