沖縄「すでに医療崩壊」病床確保できず 実効再生産数は7週間ぶりに1切る

 新型コロナウイルスに関する沖縄県の県疫学統計・解析委員会は1日までに、先週(8月23~29日)の新規陽性者数を基に、1人の感染者が平均何人に感染させるかを示す「実効再生産数」を0.90と推定した。前週の確定値は1.16で、7週間ぶりに1を下回った。病床を確保できず、入院患者数は「頭打ち」になっており、ピークは越えつつあるものの高いレベルの流行は続いているとして「すでに医療崩壊が生じている」と強調した。

 先週の分析に基づく今週(8月30日~9月5日)の新規陽性者数は3500~4千人と推定。ただ学校の2学期が始まり、感染が加速する可能性にも言及している。

 入院患者数は900~千人と見込まれるも、実際に入院できるのは750人程度で、150~250人程度は自宅や施設での療養を余儀なくされる可能性があるとした。

 重症患者数は、週末には過去最多規模となる40~50人に至ると推定している。 
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