【W杯欧州予選】C・ロナウドの2発でポルトガル逆転勝ち 代表通算111ゴールで歴代最多記録更新

代表通算111ゴールで歴代最多記録を更新したC・ロナウド(ロイター)

スーパースター選手が新たな金字塔だ。イングランド・プレミアリーグの名門マンチェスター・ユナイテッドに移籍したポルトガル代表FWクリスチアーノ・ロナウド(36)がカタールW杯欧州予選アイルランド戦(1日=日本時間2日)で2ゴールをマークし、代表通算111ゴールで〝世界新記録〟を達成。2―1でチームの逆転勝ちに貢献するとともに欧州最多となる180試合出場も果たした。

古巣復帰で注目されるC・ロナウドが代表の舞台で躍動した。ポルトガル代表としてホームのアイルランド戦にスタメン出場。前半10分に味方が得たPKのチャンスでキッカーを務めるも、敵GKのファインセーブでネットを揺らせず、前半終了間際にセットプレーから失点した。

1点ビハインドで迎えた後半はポルトガルが押し込む展開が続くもゴールが遠い。敗色が濃厚となった44分、絶体絶命の中、C・ロナウドが真骨頂を見せる。右サイドからのクロスに豪快なヘディング弾で同点とすると、アディショナルタイム6分にも右サイドからのクロスに頭で合わせて逆転に成功した。

エースの大活躍でポルトガルは2―1で勝利し、A組首位をキープしたが、欧州サッカー連盟(UEFA)公式ホームページによると、この日2得点をマークしたC・ロナウドは代表通算111ゴールとし、これまで通算109得点で並んでいたイラン代表FWアリ・ダエイを超え、歴代最多記録を更新したという。

C・ロナウドは「大切なのはチームです。最後まで(勝利を)信じていた。残り10分でサポーターが力を与えてくれた」とし歴代最多得点について「私はこの記録に非常に満足している。ファンと子供たちを幸せにするため、より多くのことを成し遂げたいという野心が不可欠だ」とコメントした。

またC・ロナウドは通算180試合出場となり、スペイン代表DFセルヒオラモスに並ぶ欧州記録を達成した。UEFAによると、トップはマレーシア代表DFソ・チ・アンの195試合という。順当にいけば、来年のカタールW杯で記録を更新する可能性もあり、C・ロナウドのさらなる活躍が期待できそうだ。

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