PSGのエムバぺ〝移籍阻止〟は大失敗!? 元プロ選手「PSGは勝てなくなる」

新シーズンをPSGで迎えたエムバペ(ロイター)

フランス1部パリ・サンジェルマン(PSG)が同国代表FWキリアン・エムバペ(22)を放出しなかったのは大失敗だったと同国メディア「RMC」が伝えている。

2022年6月末で契約満了となるエムバペはPSGとの契約延長を断固拒否。来夏にフリーで退団することを避けるため、クラブは今夏の移籍を認めると各メディアで伝えられていた中、スペイン1部レアル・マドリードが提示した移籍金2億ユーロ(約260億円)もの巨額オファーを拒否し、移籍は実現しなかったという。

「RMC」によると、元フランスリーグ選手のパスカル・オルメタ氏(60)は「プレーヤーは本当に去りたいという願望を持っている。(ナセル・アルケライフィ)会長が(移籍金を)値上げをしているのならば、それは彼らが物事を最終決定していることになる」と話し、エムバペは移籍を〝阻止〟されたとし、クラブに不信感を抱きかねないという。

さらに「キリアンがとどまったのは、まったくの驚きといえるし、PSGは勝てなくなる。キリアンが『プレーできるけど、しない』などと言い出すと、ロッカールームがとても複雑になる」とし、クラブへの忠誠心を失ったストライカーの言動次第では、チームに不穏なムードになり、バラバラになる可能性があると指摘した。

もちろん、エムバペはプロフェッショナルな選手として契約期間は真摯に取り組むとみられており、オルメタ氏が分析したような事態には発展しなさそう。だが、悲願の欧州チャンピオンズリーグ制覇を見据えるパリSGにとって〝エムバペ問題〟は大きなポイントになりそうだ。

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