スーパーGTドライバー勝手にお悩み相談ショッキング Vol.11 大嶋和也さん

 2021年も、ファンのために熱いレースを展開してくれるスーパーGTドライバーたち。SNS等でも散見されますが、所属するチームやメーカーによって差はあれど、多くのドライバーが“繋がり”をもっています。そんなGTドライバーたちの横の繋がりから、お悩みを聞くことでドライバーの知られざる“素の表情”を探りだす新企画をスタートしちゃいました! 今回はK2 R&D LEON RACINGの蒲生尚弥選手の引っ越しの悩み(?)をTGR TEAM ENEOS ROOKIEの大嶋和也選手にぶつけてみました。

 しばしばSNS等でも見られる、気になる2ショット。「へえ、あのドライバーたち、仲良いんだ」とファンの皆さんも驚くこともあるのでは。そんなGTドライバーの繋がりをたどりつつ、ドライバーたちの“素”を探るリレートークのようなものができないか……? という企画が編集部内で出てきたのが2月。第1回の石浦宏明さんから阪口晴南さん、新田守男さん、高木真一さん、さらに片岡龍也さん、柳田真孝さん、星野一樹さん、本山哲さん、吉田広樹さん、蒲生尚弥さんと繋がっています。

 というわけで、スーパーGT第3戦鈴鹿の週末、大嶋選手のところに行ってみました。

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■蒲生さんのお悩みに冷静にアンサー

──というわけでですね。このコーナーは『笑っていいとも』の『テレフォンショッキング』的な感じで、どんどんと次のドライバーに繋いでいくというインタビューでございます。今回は蒲生さんからお悩みを預かってきました。
大嶋和也さん(以下大嶋さん):なるほど。

──蒲生さんの悩みというのがですねぇ。『関谷(正徳)さんのアパートに入居して以来、ずっと御殿場で暮らしていて、御殿場で引っ越しをしたいけど、そろそろ年齢的に家を買うべきか賃貸で過ごすべきか迷っている』とのことでした。どうしたらいいと思いますか?
大嶋さん:……知らないっすよね(笑)。難しい話ですけどね。そもそも年齢がどうかというよりも、まだ結婚もしてないでしょ?

──蒲生さんはその予定もないそうですよ。
大嶋さん:予定がないんだったら、彼女ができたとしても御殿場に一緒に住んでくれるかどうかも分からないワケで。まだ家を買うべきではないんじゃないかな。

──ま、ですよね〜。
大嶋さん:一緒に住む相手と相談したほうがいいんじゃないかと。どこに住んでいる人と出会うか分からないから、『もうちょっと待ったら?』と思います。

──ちなみに、蒲生さんから他に人生相談的なことは受けたりしますか?
大嶋さん:ないですねぇ。とりあえず家を買うのは『まだじゃないかな』と思いますけどね。お金に余裕があるなら、とりあえず御殿場に家を買ってベースにして、ほかの場所に住むチャンスがあっても、富士に来ることは多いから別宅としてホテル代わりにしてもいいのかもしれない。それも早い気もするけど(笑)。御殿場に家を買って永住するとなったら、だいぶ相手も絞られませんか?

──絞られますねぇ。
大嶋さん:(蒲生さんは)御殿場でいろいろなところに出歩いていて出会うタイプでもないじゃないですか。なので仕事上で出会うといったら全国いろいろなところだと思うので、御殿場に決まっているわけじゃない。そうなったときに不便だと思う。

──とりあえずそのジャッジは、まず『その前の人生設計的な段階から考えろ』ということですね。
大嶋さん:どんな相手と知り合って、どんなコと結婚しようが『俺は御殿場から出ない!』ということならいいと思いますけどね(笑)。

ENEOS X PRIME GR Supraの大嶋和也&山下健太

■大嶋さんのお悩みは

──そんなこんなでですね。このコーナーは次に大嶋さんの悩みをうかがいたく。それを誰かにぶつけてほしいのですが、大嶋さん最近悩みはあります?
大嶋さん:悩みか〜……。なんか悩んでるっけ。

──なんでもいいっすよ。レースとまったく関係なくてもいいです。
大嶋さん:悩みで言えば、クルマ。

──クルマ!? ちょっと意外。
大嶋さん:GRスープラとGRヤリスを買ったんですけど、GRスープラはまだライトチューンでエアロを付けただけなんです。で、GRヤリスはダートラ仕様にしたんですよ。

──ほほ〜。それは興味深い。完全に遊びで使う用に?
大嶋さん:はい。それでクルマも仕上がっていたんですけど、まったく使っていないんですよ。仕上がったところで一度も走っていないという(笑)。

──それは機会とか時間がないから?
大嶋さん:機会もそうですし、時間は作ればあると言えばあるんですけど、どこにどう行っていいか分からないんですよね。好き放題走っても『タイヤ代高いよな?』とかいろいろと悩んでしまって、どうしたもんかなと。もう少しクルマを使って楽しむ方法をちょっと悩んでいます。 クスコだったりキャロッセだったり、トヨタで開発ドライバーもしているのでトヨタの人など、クルマを仕上げるために相談する相手はいろいろといますけど、じゃあ実際に遊ぶとなると困ったなという。

──なるほど。クルマは完璧なんだけど、どう遊んでいいか分からないという感じ? それはたしかに悩ましいね。
大嶋さん:そうです。どこに行けばいいか分からない。ダートで走れるほぼラリー仕様なんですけど、山に行って走るわけにはいかないですし……。もったいないなと思って。じゃあそれを誰に聞くんだという話なんですけどね。

■クルマ遊びと言えばあの方に!

──そこですな。やっぱりクルマ遊びの達人みたいな人に聞くとなると……。
大嶋さん:(松田)次生さんとかかな。

──ワタクシもそう思いました(笑)。
大嶋さん:ドリフト系とサーキット系でちょっと違うと言えば違うかもしれないけど、でも似たようなものですよね。よく遊んでいるのは片岡(龍也)さんだけど、直接聞けば良いじゃんという話なので(笑)。

──スーパーフォーミュラではNTT communications ROOKIEの監督だからね(笑)。
大嶋さん:クルマでよく遊んでいるイメージのある人はそのくらいかな。

──たしかに。じゃあ松田次生さんに聞いてみましょうか。
大嶋さん:GRスープラとGRヤリスの活かし方を聞いてみたいです。GRスープラも遊ぼうかと思っていて、限定100台のホライズンブルー・エディションを買って、エアロもキレイにつけてもらったんです。でもすごくキレイに仕上がっているので、ちょっとそれをサーキットに持っていく勇気がないんです。それを街中でキレイに乗る用にしておくのか、『サーキットに行っちゃえよ』というのかも相談してみたい。

──なるほど。そういう意味ではキレイにチューンしすぎるのも考えものですな。
大嶋さん:そうなんですよ。それにラリー系とかダート系で遊んでいる人っていないですもんね。

──たしかにあんまり聞いたことないかも。とりあえず次生さんに聞いてみましょ。
大嶋さん:僕から次生さんだったらあまり近すぎもせず、また違うところに広がっていきそう。

──お気遣いありがたいっす。ほかに悩みはないですか?
大嶋さん:ほかの悩み? 本当のガチなやつになるからな〜。本当に人生的にこの歳で悩みと言ったら結婚、お金、(現役として)レースが終わった後の仕事とか、そういうことなんですけど、それをさすがに読者に向けて発信することではないと思うので(笑)。

──お悩み頂きました。ありがとうございます!

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 というわけで、クルマの悩みと言えば……の松田次生さんに繋がりました。実は取材済みなのですが、読者の皆さんのご期待に添う感じでお答えいただいております。お楽しみに!

ENEOS X PRIME GR Supra

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