和歌山地方気象台は、県内各地の8月の降水量をまとめた。それによると、田辺市の護摩壇山と龍神は平年値の2倍を超え、統計開始以来最も多かった。県内全ての観測地点で平年値を超えた。
気象台によると、8月11日から15日にかけて、活発な前線が西日本から東日本に停滞。この前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、その後の17日から20日にかけては、南から流れ込む暖かく湿った空気や上空の寒気の影響で、大気の状態が非常に不安定となり、県内では記録的な大雨となった。
8月の降水量は、護摩壇山が1033.0ミリで、2010年の統計開始以来最多を記録。これまでの1位は14年の898.5ミリだった。
龍神も956.0ミリで統計開始(1994年)以来最多。これまでの1位は2019年の946.0ミリだった。
8月の降水量が多かったその他の紀南地方の観測地点は次の通り。かっこ内は統計開始以来の順位。
色川765.0ミリ(7位)、本宮722.5ミリ(4位)、西川699.5ミリ(6位)、栗栖川658.5ミリ(2位)、新宮489.5ミリ(4位)、日置川386.5ミリ(7位)、南紀白浜350.5ミリ(2位)。