【東京パラリンピック】車いすテニス・国枝が2大会ぶりの決勝進出 金メダルまでマジック1

攻撃的なテニスで勝利した国枝(ロイター)

東京パラリンピック・車いすテニス競技(2日、有明テニスの森)、男子シングルス準決勝が行われ、国枝慎吾(37=ユニクロ)がゴードン・リード(英国)を6―3、6―2のストレートで下し、優勝した2012年ロンドン大会以来、2大会ぶりの決勝進出を決めた。

金メダルへのマジックを1とした。1日の準々決勝後に「ここからは全員ライバルなので、誰が勝っても不思議ではない」と語っていた国枝は、第1ゲームの序盤から攻撃的なテニスを展開。「今日は出だしから本当にミスを恐れずにやろうと。相手にポイントを許す場面もあったが、ラケットは触れていたので、このまま行けば波が来るときには来ると思った」と攻めの姿勢を貫いた。

レジェンドの国枝にとっても初となる自国開催でのパラリンピック。「重圧は3倍くらいかかっている」と苦笑いを浮かべることもあったが、この日も圧巻のプレーを披露。「本当に自分自身のマックスが出た。このコンディションで決勝に立てるのはこれ以上ないこと」と手応えを口にした。

4日に予定されている決勝に向けては「勝つにしても負けるにしても本当に振り切るだけ。そこに自分の全てを注ぎ込みたい」と力強く宣言。その言葉には自信が満ちあふれていた。

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