納期待ちの「トヨタ ハリアー」で早期納車の裏技!? ポイントは複数店からの見積もりや未使用車にあった

2020年6月にフルモデルチェンジしたトヨタの人気SUV、新型「ハリアー」。デビューから1年半が経過した今なお、相変わらず長い納期待ちが発生しているという。今オーダーしても、来年2022年夏頃になる可能性も…。しかしそれでもあきらめるのはまだ早い。デビューから1年半を迎え今が買い時な新型ハリアーを、早期に手に入れる方法についてレポートしよう。

トヨタ 新型ハリアー Z “Leather Package”[HYBRID・FF] [Photo:小林 岳夫]

コロナ禍真っ只中の2020年6月にデビューすると瞬く間に大ヒット作となった新型「ハリアー」

トヨタ 新型ハリアー

トヨタのプレミアムSUV「ハリアー」がフルモデルチェンジしたのは2020年6月。新型コロナウィルスが世界的に猛威を振るう中での門出だったが、待ち望んでいたユーザーは多かった。瞬く間に注文が殺到し、半年以上の納車待ちが続く状況に。

その勢いは2021年に入っても衰えを見せていない。一般社団法人 日本自動車販売協会連合会(自販連)調べの2021年上半期(2021年1月~6月)販売ランキング(軽を除く)では、4万8271台を売り総合5位。月平均8000台近くを売った。

公式サイト上で公表される新型ハリアーの納期は早くとも5~6か月以上

トヨタの公式サイトをのぞいてみると、ハリアーのページには「工場出荷時期目処のご案内」の記載がある。

2021年12月10日現在の情報によると「ハリアーの工場出荷時期目途は注文からおよそ5~6か月」とある。半年ほど前の時点よりも、さらに1ヶ月程度納期は伸びているようだ。なお表記はあくまでも「工場出荷」の目処である。そこから船や積載車で各販売店の拠点に配車され、ディーラーオプション取り付けやコーティングといった納車前整備や、ナンバー登録をしたうえでようやく納車される流れとなる。

つまり、もし2021年12月時点で新型ハリアーの注文を入れた場合、手元にクルマが届くのは、早くとも来年2022年の夏前から初夏の頃、ということになる。

新型ハリアー、ハイブリッド車は特に納期の見通しが厳しい状況に

さらにトヨタ ハリアーの「工場出荷時期目処のご案内」には「ハイブリッド車は、6か月以上」との特記事項も加えられている。

これは冒頭で記した減産の影響もあるが、新型ハリアーの場合は発売当初から同様の記載が常に載っている状態にある。これは、グレードや装備によって納期も異なる場合があるためだ。

東京郊外のトヨタディーラーに話を伺ったところ「新型ハリアーの場合オプション装備が多いので、その選び方によって納期が大きく変わるケースがある」と教えてくれた。

ハリアー自慢の調光機能付パノラマルーフやレザーパッケージ(本革内装)など、メーカーオプションを多く搭載した場合、特に納期に影響を及ぼす場合があるという。

今から新型ハリアーの商談に挑むなら長期戦を覚悟すべし! ただし安易に妥協してはいけない

そんな訳で「ハリアーが欲しい!」という方は、長期戦となることを覚悟する必要がある。中でも、人気の中心となるハイブリッドモデルを希望するなら、2022年夏までかかる前提で計画を立てたい。

売れ筋モデルだけに、各販売店が先行して見込み発注している車両もある

しかし、あきらめるのはまだ早い。

各販売店では新型ハリアーに限らず、ユーザーの好む車種・グレードを中心に、先行して見込み発注を行うケースがある。好みにピッタリハマるクルマが想定よりも早く手に入れられる可能性だってゼロではない。

拠点数の多いトヨタでは、都市部周辺を中心に、同地域に経営母体の異なる販売店が競合したり、隣接する他府県にも別の販売店があるケースも多い。複数のトヨタのお店から見積もりを取ってみることで、可能性も拡がる。

それでも今すぐ欲しい! というなら「中古車」という選択肢もある

色々手を打ってみたけれど、やはり納期はかかりそう。そうなってもあきらるのはまだ早い。中古車検索サイトをのぞいてみると、新型ハリアーの在庫が思いのほか多いことに気付くはずだ。

ちなみに2021年12月14日時点で検索してみたところ、全国で新型ハリアーの中古車在庫は実に840台以上が見つかった。思ったよりもずっと多い在庫数に驚いたかもしれない。

この中には、走行距離が100キロにも満たない「登録済み未使用車」の数も多い。好みのボディカラーや、パノラマルーフなど欲しいオプション装備も揃った、お気に入りの個体も見つかる可能性も高い。

このように、納期が非常に厳しい新型ハリアーを手に入れる方法はいくつか存在している。その場合、見積もりはオプション価格や登録諸費用までを含めた「支払い総額」でしっかり見比べることが重要となる。いくら走行距離が少ない“新車同然”の中古車とはいえ、新車よりやや割高なケースも散見されるからだ。

せっかく手に入れるなら、できるだけ妥協せず、納得の1台を探したいところだ。

[筆者:MOTA(モータ)編集部 トクダ トオル/撮影:島村 栄二・小林 岳夫・TOYOTA]

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