巨人・宮本コーチ「彼は下を向かない選手」失点の守護神・ビエイラを擁護

川端に適時打を浴びたビエイラ(左)

無敵の守護神がついに打たれた。巨人のチアゴ・ビエイラ投手(28)が2日のヤクルト戦(京セラ)に9回から登板するも、川端の適時打で1点を失い、連続試合無失点記録が「32」でストップした。

ビエイラは1―1の同点で迎えた9回からマウンドへ。3連投で臨んだタフネス右腕は、先頭打者のオスナに二塁打、続く中村に犠打を決められ一死三塁と一打勝ち越しのピンチを招く。なんとしても後続は抑えたい場面だったが、代打・川端に初球、162キロの直球をセンターにはじき返され、痛恨の適時打とされた。33試合ぶりに失点を許したビエイラは、マウンド上で茫然とした表情を浮かべていた。

それでも、宮本投手チーフコーチはここまでフル回転でチームを支えてきた右腕を擁護。「機械じゃないので、生き物なので、そういった意味ではいつかこういう日(記録が途切れる日)が来るだろうし」。さらには「でもこれで落ち込む選手ではないし。彼は下を向かない選手なので、また上を向いてまた明日からやってくれると思います」と全幅の信頼を寄せた。

この日まで行われたヤクルト戦に続き、3日からの阪神戦(甲子園)も絶対に負けられない戦いとなる。「彼はスタミナありますので明日からも行く予定です」(宮本コーチ)と、絶体的守護神は疲れを苦にせず、ベンチでその時を待つ。

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