ワクチン異物混入原因は「コアリング」 ファイザーが八重瀬町に説明

 【八重瀬】八重瀬町の新型コロナウイルスワクチン集団接種で、米ファイザー製ワクチンから異物らしき物が見付かった件で、ファイザー社が2日までに、ワクチンのバイアル(瓶)のふたの一部が注射針で削られる「コアリング」と断定したと、町に説明した。厚労省は本紙の取材に「コアリングであれば、同じロット番号のワクチンを含め、安全性に全く問題はない」と答えた。

 8月29日に町中央公民館具志頭分館で実施した集団接種の際、瓶内に3ミリ程の黒っぽい線状の物が確認された。東風平運動公園体育館の接種会場を含め両会場で同じロット番号のワクチンを304人が接種していたが、当該の瓶からの接種はなかった。ファイザー社は当該の瓶を回収し調査していた。

 町によると1日、ファイザー社から「(瓶の)ふた(ゴム栓)に傷があり、中の異物と長さが一致する。ふたと異物らしき物の材質も一緒であり、コアリングと断定した」と電話で報告があったという。町は「正式な文書が届き次第、国と調整しロット番号が同じワクチンの扱いについても判断したい」としている。

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