自民党の支援候補が分裂し立憲民主党推薦の新人山中竹春氏に敗れた横浜市長選を巡り、2日に開かれた自民党県連の総務会で、党横浜市連を中心に「市長選を総括すべきだ」との意見が上がった。
総務会は非公開で行われ、県連によると、市連の梶村充幹事長が冒頭、市長選について支援のお礼と敗北のおわびを述べた。市連会長で県連会長代行を務める坂井学・官房副長官は公務のため欠席した。
市長選を巡っては、8月31日に市連の執行部会が開かれたが、候補者を一本化できなかったことへの反省や執行部の責任を問う声などは出なかったという。
県連内には市連のこうした姿勢に対する反発は根強く、「総括をしっかりすべきだ」との声が上がったとみられる。
土井隆典幹事長は記者団の取材に「あれだけの大敗を喫するとは思わなかった。市連が最終的に自主投票としたが、外から見れば『迷走した』と受け止められても仕方ない。勝敗を含めて責任論があるのは事実。衆院選は目前であり、なるべく早く総括してもらいたい」と述べた。