大村ボート過去最高益 2020年度 149億5000万円

 長崎県大村市競艇企業局は2日、日本一の売り上げを達成したボートレース大村(玖島1丁目)の昨年度の純利益が、過去最高の149億5千万円(前年度比68億3千万円増)だったと発表した。
 開会中の定例市議会では、市一般会計へ過去最高の80億円の繰り出しを提案。1952年の開設以来の累計額は780億8千万円に上り、このうちナイターレースが始まった2018年度からの4年間だけで182億6千万円となる。
 大村ボートの売り上げは年々増加傾向にあり、昨年度の自場開催分は1591億7千万円で、全国24レース場の中でも最高を記録した。新型コロナウイルス禍による「巣ごもり需要」の高まりで、電話・インターネット投票での売り上げが大きく伸びたことが要因という。年度別で日本一となるのは開設以来初めてだった。
 本年度の4~8月の売り上げも、前年度比約12%増と好調に推移。ボートレース事業の利益はこれまで、市立小中学校のエアコン設置や給食センター整備、新型コロナ対策などに活用されている。市競艇企業局の馬場宏幸局長は「今後もさらなる売り上げや利益の拡大を目指し、市財政に寄与したい」と述べた。


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