【RIZIN】元K―1王者の久保が銀メダリスト・太田とのMMA初戦へ「勝って次につなげたい」

久保優太

格闘技イベント「RIZIN.30」(19日、さいたまスーパーアリーナ)で2016年リオデジャネイロ五輪レスリング男子グレコローマン59キロ級銀メダリストの太田忍と対戦する元K―1ウェルター級王者の久保優太(33)が3日、公開練習を行った。

ミット打ちとマススパーで軽快な動きを披露。K―1から転向し今回がMMA初挑戦となる久保が本格的な練習を始めたのは今年の6月からだという。「お気に入りの関節技? それは秘密ですよ。5種類くらいじゃないですか」と寝技の練習にも余念がない様子だが、やはり最大の武器はK―1でKOを量産してきた打撃となる。オープンフィンガーグローブについて「めちゃくちゃ打ちやすい」と感触をアピールすると「トドメをさせるっていうのはすごく大きい。1回でもダウンを取れればそのまま仕留められる確率は上がって来る」と自信をのぞかせた。

五輪メダリストとの対戦にも「めちゃめちゃ面白い。レスリングで1番の選手と、K―1で1番取った選手とっていうのを、かつて自分も異種格闘技戦に夢を見て格闘技の世界を目指したので。人をワクワクさせるカードを提供できるのは嬉しいので、しっかり勝って次につなげたい」とキッパリ。「ミルコ・クロコップを見て育った世代なので。K―1対PRIDEとかあったじゃないですか。自分もこういう試合をやりたいなっていうのはあったので」と腕をぶした。

大舞台に立つ理由の一つには妻・サラさんを「惚れさせたい」という不純な動機もある。「(試合が決まって)率直に喜んでましたね。自分が(久保の入場時に)歌えるってなったら見に来てくれるので。絶対勝ってねって言われました。勝ったら次も歌えるわけじゃないですか。そのためにも僕は負けられないですね」と必勝宣言。「強いヤツは何をやっても強いってことを証明したい。あとは、試合をサラちゃんに見てもらえるので。結婚式もやりたいです。リングではプロポーズしたので、次のステップかなと。リング上で指輪を交換するもよし、そういうのも勝っていけばアピールする舞台、チャンスが増えるわけじゃないですか」と、大真面目な表情で今後の野望を明かしていた。

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