【自民党総裁選】河野行革担当相、出馬へ 麻生派議員に伝達、支援を要請

記者団の取材に応じる河野行政改革担当相=3日午後、東京都千代田区

 自民党総裁選を巡り、河野太郎行政改革担当相(衆院神奈川15区)が立候補する考えを周囲に伝えたことが3日、関係者への取材で分かった。菅義偉首相(2区)が退陣する意向を表明したことを受け、所属する麻生派内の議員らに出馬の考えを伝え、支持を要請したという。来週前半にも正式表明する見通し。

 河野氏は同日午後、財務省で麻生派の会長を務める麻生太郎財務相と会談。その後、東京都内で記者団の取材に応じ、「私自身どうするか、先輩や仲間の議員とじっくり相談したい」と述べた。自身の出馬について明言は避けつつも「総理が総裁選に出馬されないということなので、いろいろなことを考えていこうと思う」と意欲をにじませた。

 河野氏はまた、菅内閣の功績を振り返り、「非常に密度の濃い1年だった。規制改革は菅内閣の1丁目1番地という総理の発言を受け、かなり多岐にわたって多様な規制改革が進んだ」と評価した。

 河野氏は当選8回で、かねて将来の首相に意欲を示してきた。自民が野党に転落した2009年の総裁選にも出馬し、総裁に選出された谷垣禎一氏に次ぐ得票を獲得した。

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