「ちょっと悲しい」岡山県立高校の3分の1が修学旅行を中止

新型コロナウイルスの感染拡大で、岡山県の県立高校のうち3分の1にあたる17校が今年度、修学旅行の中止を決めています。

9月1日、瀬戸内市の邑久高校で話を聞きました。

(邑久高校2年 修学旅行委員/畑中結菜さん)
「楽しみにしていた行事なのでちょっと悲しい」

(邑久高校2年 修学旅行委員/松田鈴菜さん)
「最後の修学旅行だと思うので、みんなの思い出の1つだと思うので、そこは大切かなと思う」

(邑久高校2年 修学旅行委員/片岡花穏さん)
「関東方面行ったことないので、ディズニーリゾートとか、横浜中華街とか行ってみたかった」

邑久高校では2年生が9月末に東京へ3泊4日の修学旅行を予定していましたが、新型コロナの感染拡大で中止を決めました。

(邑久高校/松本太 2年次副主任)
「高校2年生は入学してからいろいろな行事が規模縮小・行動制限されたりで、なんとか思い出に残る行事を1つでも多く経験させてやりたい」

文部科学省は2021年度の修学旅行に対し「有意義な教育活動」とし、場所や日程などを変えて実施を検討するよう通知しています。

邑久高校では修学旅行の代わりに、2021年の冬に近県で日帰りの研修などを検討しています。

(邑久高校2年 修学旅行委員/森川葵さん)
「私たちの代でこういうことが起きてしまうのは悔しいけど、日頃の生活に感謝することが増えた」

(邑久高校2年 修学旅行委員/神手愛奈さん)
「遠くには行けないかもしれないけれど、1日旅行とか地元の知らなかったことを興味持てるくらいの旅行にしていきたい」

(邑久高校2年 修学旅行委員/片岡花穏さん)
「感染拡大が若者のせいだとか、逆に私たちが大人のせいだと言っていることもあると思うけど、どっちが悪いよりもみんなで意識を変えて対策をやっていけたらいいんじゃないかな」

岡山県で2021年度、修学旅行を実施した高校はありません。KSBの調べでは、岡山県の県立高校のうち17校が2021年度の修学旅行を中止し、34校は縮小や延期などを含めて検討しているとしています。

2020年度の岡山県の県立高校の修学旅行の実施状況です。修学旅行として実施できたのはわずか3校でした。いずれも分散や日帰りなど、当初の修学旅行から変更を余儀なくされています。

さらに、中止した高校の中には研修旅行などを実施したところもありますが、現時点で何も実施できていないところも25校あります。2020年度は代替案を考える余裕もなかったという学校も多かったそうですが、2021年度は何らかの形で何とか実施してあげたいという先生たちの思いが強いということです。

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