新型コロナウイルスの感染拡大で酸素濃度が低くなった患者などに酸素を投与する場所が広島県内にも設置されています。緊迫の現場にカメラが入りました。
(広島大学病院危機医療センター西田翼 特任助教)
「もう一度吸って大きく吐いて(患者の咳の音)ごめんなさい もう一度最後に大きく吸えますか」
体内の酸素濃度が低くなった患者に酸素を投与する医療スタッフ。
ここは広島県西部に設置された「酸素センター」。
新型コロナに感染した人を受け入れ、24時間態勢で対応にあたっています。
(記者)
「こちらは宿泊療養施設の中にあるスペースですが敷居の中にはベッドがあり
そばにはチューブが付いた機械があり患者に酸素を投与できるようになっています」
酸素センターは感染者急増を受けて県が無症状の人などが利用する宿泊療養施設内に設置されました。
39のベッドがあり日中は医師が常駐、酸素投与だけでなく点滴なども行っています。
(西田翼特任助教)
「これが酸素濃縮器です空気中の酸素を濃縮して一定程度の濃度まで高めて投与できる」
ベッドには血液中の酸素量を測るパルスオキシメーターが用意されています。
容態が悪化すると表示される酸素飽和度=SpO2が下がってくるそうです。
(西田翼特任助教)
「95%や96%とかが正常ですけど厚生労働省の基準では93%以下は中等症となっているのでそういう人は酸素(投与)を始める」
先月13日の設置後、約60人を受け入れてきました。
(西田翼特任助教)
「基本的に症状が無ければ10日間で終わりなんですまだ酸素を吸う状況なので
まだまだちょっと(時間が)かかると思いますまた息がしんどいようだったら言ってくださいちょっとずつ楽になるとは思います」
「酸素センター」では宿泊療養施設の利用者だけでなく自宅療養している人も受け入れていて医療機関の負担減につなげたいとしています。
(西田翼特任助教)
「こういうところがあるから安心だ僕たち私たち好きに(行動)しようではなくて今一度周りの行動を振り返ってもらえればありがたいと思います」
県は福山市の要望を受けて県東部にも酸素センターの設置を検討しています。