菅義偉首相(衆院神奈川2区)が退陣する意向を表明したことを受け、神奈川県の黒岩祐治知事は3日、県庁で記者団の取材に応じ、「大変驚いた。コロナ対策に専念するために総裁選に出ないというのは非常に重大な決断だ」と述べた。
8月の横浜市長選で野党系候補が当選した影響についても言及。「結果的には影響したと言わざるを得ない。コロナ禍が長期化する中で、皆さんの鬱屈した思いがたまり、不満として政権に向かっていく状況があった」と分析した。
菅政権の1年を振り返り、「『ワクチン接種を1日100万回やるんだ』といったダイナミックな決断、強いリーダーシップがあったが、多くの国民の評価に至らなかったのはとても残念だ」と述べた。
次期首相には「国家の非常事態を乗り切る力強いパワーを期待したい」と語った。