【ドラッグストア協会】菅首相辞任表明にコメント/「評価できなかった」

【2021.09.03配信】日本チェーンドラッグストア協会は9月3日に会見を開き、菅首相が辞任を表明したことに関連して、菅首相への評価を聞かれると「評価できなかった」などと述べた。

日本チェーンドラッグストア協会は、定例会見同日に菅義偉首相が自民党総裁選への不出馬を表明したことに関連して、評価を問われると、同協会の池野隆光会長は「個人的な意見」と前置きしたうえで、「菅首相は評価できなかった」と述べた。

その理由を池野氏は、「例えばワクチンの入荷にしても数量の確信がないまま発表してしまった」ことなどを理由にあげ、次期政権には「これだけはできるということをやってもらいたい。さらにコロナ対応もさることながら、日本の国際的なスタンスなどわが国の在り方などについても明確な意思表示を期待したい」と総括した。

根津孝一副会長もコロナ対策の遅れを指摘し、「PCR検査の遅れや野戦病院設置の遅れなど、一つ一つの細かい遅れが支持率低下につながったのではないか。加えて何をやるのかという発信がなかった」と分析した。

一方、年末までのドラッグストア業界の見通しが横ばいとされていることに関連して、同協会事務総長の田中浩幸氏は、「生活者の需要を受け止めきれていない」ことが原因との見解を示した。

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