長崎コンビ攻守に貢献 車いすバスケ、日本男子初の決勝へ

©株式会社西日本新聞社

車いすバスケットボールで日本男子が新たな歴史をつくった。初のメダルが確定。躍進に貢献したのが、ともに長崎市出身の鳥海連志(パラ神奈川SC)と川原凛(千葉ホークス)。故郷で競技に出合い、磨いた技術を発揮し、大舞台で歓喜の涙に浸った。

24歳の川原は脊髄の腫瘍で下半身に先天性のまひがあった。2歳で水泳を始めたが、中学2年の時に車いすバスケットボールの試合を観戦。「障害者というよりアスリートだった。かっこよかった」と心が動いた。

22歳の鳥海は両手足に先天性の障害があり、3歳で両膝から下を切断。指の数も少ない。競技を始めると早くから頭角を現し、長崎・大崎高在学中の2016年、チーム最年少でリオデジャネイロ大会代表に入った。

鳥海は「自分が点を取る」と今大会に臨んだ。スピード感にあふれる動きと精度の高いシュートで活躍。川原は「障害の重いクラスであんなに動けるのはすごい」とたたえる。そんな川原も走り回って守備を支える。

川原は「長崎サンライズ」、鳥海は「佐世保WBC」という地元クラブで腕を磨いた。ともに年代別の日本代表を経験し、高め合った。川原は「長崎にいたころから一緒に練習した。地元の皆さんに支えてもらっているから、自分と連志がいる」と感謝した。

準決勝で鳥海は華麗なプレーを連発。川原は守備だけでなく要所で得点も奪った。5日は前回王者の米国との決勝。鳥海は「この5年間が報われたこと。決勝で米国にチャレンジできること。いろんなことがうれしい」とうなずく。勢いに乗り、頂点を狙う。 (松田達也)