被爆遺構を切り取り、部分保存

広島、反対市民らが抗議

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部分保存のための切り取り作業が始まったサッカースタジアム建設予定地の被爆遺構=4日午前、広島市

 広島城(広島市中区)の西側にあるサッカースタジアム建設予定地で発掘された旧日本陸軍の被爆遺構を巡り、広島市は4日、部分保存のため、厩舎の石畳など3カ所の切り取り作業を始めた。作業員らはバールを使って石畳を1枚ずつ土から外していった。切り取って部分保存することに反対する市民らは「遺構が泣いている!」と記した紙を掲げて抗議した。

 遺構は、輸送部隊「中国軍管区輜重兵補充隊」の施設。スタジアムのスタンド部分に当たる約6千平方メートルの地中で見つかった。当時、輸送に不可欠だった馬の飼育設備の跡などが残っている。