「ホワット・イフ」第4話レビュー 一つの選択で世界は簡単に滅びてしまう ストレンジが宇宙の均衡を壊す

イラスト:じきどらむ

世界中のマーベルファンが待っていたマーベルスタジオ初のオリジナルアニメーションシリーズ『ホワット・イフ…?』がディズニー+で配信されています。

「MCUで登場したキャラクターがもしも別の運命を歩んでいたら」というヒーローたちの“もしも”を描く本シリーズは『アイアンマン』から『アベンジャーズ/エンドゲーム』までのインフィニティ・サーガ全23作品中から選りすぐりの“もしも”が全18話で制作されています。

そんな“もしもの物語”をマーベルが三度の飯より大好きな私じきどらむが、毎週水曜日に配信される作品の魅力を書いていきたいと思います。宜しくお願い致します!


第4話『もしも…ドクター・ストレンジが手の代わりに恋人を失ったら』レビュー

第4話目の“もしも” は【もしも…ドクター・ストレンジ(スティーブン・ストレンジ)が自分の不注意で運転中に事故をしてしまい両手の代わりに愛する恋人(クリスティーン・パーマー)を失ってしまったら】です!

まず初めに、今回登場するドクター・ストレンジついてご紹介致します!

ドクター・ストレンジことスティーブン・ストレンジは天才的な神経外科医でしたが、自分の不注意で運転中に事故を起こしてしまい両手の感覚を失ってしまいました。手の治療の為に訪れたカマー・タージで至高の魔術師であるエンシェント・ワンに弟子入りをし、様々な修行を経て、MCUの中でも異次元級な強さを持つ魔術師になりました!

今作ではそんなストレンジの元恋人であるパーマーと共に車で学会へ向かっていると、後ろから車に追突されてしまい崖底に落ちた衝撃でパーマーは亡くなってしまう“もしも”が描かれます。ストレンジは悲しみに暮れ自暴自棄になってしまいましたが、MCU正史と同じく魔術師という道を進んでいきました。ただ、一つ違うのはドルマムゥを倒し、至高の魔術師になった直後にウォンの忠告を無視して、パーマーを蘇生する為に終わりのないタイムループを始めてしまうのです…!

第4話の“もしも”で強く感じた事は、一つの選択で世界は簡単に滅びてしまうという事です。今作ではストレンジのパーマーを愛する気持ちと宇宙の構造を変えてしまう“時間軸の絶対点”について深く描かれています。この絶対点とは何度チャレンジしても覆すことが出来ない絶対に発生してしまう事案で、この絶対点を覆してしまうと取り返しのつかないパラドックスが発生してしまい宇宙が崩壊してしまうと言われております。

今作では「ストレンジがパーマーを生き返らせたいという一つの選択で宇宙の均衡を壊してしまう」という衝撃的な展開で、今まで天界から見守っていた中間的な立場であるウォッチャーも遂に口を出してしまいました。ただ、ウォッチャーは「時間軸に干渉してしまうとさらなる崩壊に繋がる」とストレンジに語りかけるだけで、静かに物語は幕を閉じていきました…。


次回予告

次回9月8日(水)に配信される物語は【もしも…ソーが地球に追放されてきた時から成長せずに一切、改心をしなかったら】です!

『マイティー ・ソー』と『アベンジャーズ 』を予習する事でより一層楽しめると思いますので、是非予習してから第5話を視聴してみてください!


じきどらむ
映画の魅力に取り憑かれた20代の映画ライター。デザイン系の大学卒業後、本業以外の全ての時間を映画に注ぎ込み、映画・アニメやイベントの体験レビュー等をnoteにて執筆。相棒はポップコーンとジンジャエール。

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