【ドラッグストア協会】薬学生のインターンシップ受入を報告/「可能性ある職業であることの理解啓発を」

【2021.09.04配信】日本チェーンドラッグストア協会は9月3日に定例会見を開き、協会が実施した薬学生のインターンシップを報告。同協会勤務薬剤師委員会委員長の関口周吉氏(龍生堂本店=東京都)が報告した。ドラッグストアは生活に深く関わるインフラであり、ドラッグストア薬剤師は可能性のある職業であることへの理解向上を図った。

日本チェーンドラッグストア協会は8月1日から、城西大学薬学部の学生を受け入れるインターンシップを行っていた。学生26人が参加。受け入れ企業はココカラファイン、スギホールディングス、セキ薬品、トモズ、富士薬品、龍生堂本店(50音順)の6社。

同協会勤務薬剤師委員会委員長の関口周吉氏(龍生堂本店=東京都)がインターンシップ実施を報告した。

関口氏はまず、勤務薬剤師委員会の活動の目的を改めて、ドラッグストアに勤務する薬剤師の資質向上や日本薬剤師会・日本保険薬局協会などの他団体との連携だと説明。インターンシップ実施については、この中の資質向上活動の一環だとした。

関口氏はインターンシップ実施前の事前講義も行い、「ドラッグストアはただ単に販売を行っているのではなく、生活環境を知るための物販」と薬学生に説明したとし、「生活に深く関わりのあるドラッグストアはインフラであり、ドラッグストア薬剤師は可能性を持った職業だとお話しした」と話した。

インターンシップ実施中、あるいは実施後の薬学生側の受け止めに関しては、「コロナがあり、他社実習場所を十分に見学に行けなかった」とする一方で、自社の龍生堂本店で受け入れた薬学生の感想を紹介。
「実務実習の前の事前の参考になった」という意見や、「解熱鎮痛剤の成分の勉強はしているが、それだけでは生活者の方には伝わらないことが分かった」などの意見が寄せられたとし、現場に触れたことが経験値になっている様子がうかがえた。

後日、参加した薬学生26人の成果発表会を予定しているという。

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