英海軍の最新鋭空母「クイーン・エリザベス(QE)」が4日、在日米海軍横須賀基地(横須賀市)に入港した。米軍以外の空母が同基地に寄港するのは、アジア各国親善歴訪が目的だった1992年の英「インビンシブル」以来。
英国はインド太平洋地域への関与を拡大させ、QEを旗艦とする空母打撃群は日本近海で他国との共同訓練を繰り返している。
全長約280メートルのQEは同日午後2時半ごろ、米国製の最新鋭ステルス戦闘機F35Bなどの艦載機を載せ、横須賀配備の米海軍原子力空母ロナルド・レーガンが通常入る同基地の12号バースに接岸した。
迎えた英国のジュリア・ロングボトム駐日大使は「貴重なパートナーシップに英国がさらに注力する姿勢を示すものだ」などと述べ、インド太平洋地域における英国のプレゼンスと日英関係の深化を強調した。
QEは9日に出港する予定。新型コロナウイルスの感染状況を踏まえ、乗員約1240人は寄港中、艦内にとどまる。