初出場の喜納翼、7位入賞 東京パラリンピック車いすマラソン

 東京パラリンピック最終日の5日午前、マラソン女子(車いすT54)が東京の国立競技場を発着点としたコースで行われ、うるま市出身の喜納翼(31)=コザ高―沖縄国際大出、タイヤランド沖縄=が1時間42分33秒で7位入賞を果たした。優勝はマディソン・ド・ロザリオ(オーストラリア)で1時間38分11秒だった。土田和歌子が日本勢最高の4位だった。 喜納はスタート直後の上り坂で遅れて9位に付けたが、10キロを過ぎて2位集団に追い付いた。

 雨で路面がぬれている中での厳しい環境下で徐々に遅れを取る選手が出る中、喜納も中盤で集団から引き離されて7位に。そのまま順位を維持してゴールした。

 1990年5月18日生まれ。小学4年の時に兄の影響でバスケットボールを始め、中学、高校と県代表に選出。大学1年だった2010年、筋力トレーニング中にバーベルを落とし、胸椎骨折で下半身まひに。下地隆之コーチとの出会いを機に、13年に車いす陸上を開始。19年の大分国際マラソンで1時間35分50秒の日本新記録を樹立した。【関連記事】
▼家族に支えられ 〝翼スマイル〟で「東京」のヒロインへ
▼喜納「悔いのない走りを」 東京パラ代表内定 体格生かしエースに成長
▼「子どもたちに明るい未来見せる」女子車いすマラソン代表の喜納が会見
▼琉球新報ラジオ部(9月3日)東京パラリンピック 最終日の期待は「翼スマイル」!

© 株式会社琉球新報社