〈動画あり〉上越丸えんぴつナス 煮ても焼いても味良し 無印良品主催 安塚区で収穫と調理

 安塚区牧野の耕太郎農園で4日、「上越丸えんぴつナス」の収穫、調理体験会が開かれた。「無印良品 直江津」(上越市西本町3)が主催するイベント「名人ワークショップ」の第3弾。地元の名人から学び、地域の魅力に迫る。6組10人が参加し、同農園を経営する高波耕太郎さん(71)からナスのおいしい食べ方などを学んだ。

 上越丸えんぴつナスは安塚区や大島区などで長年栽培されているナスで、近年は東京や大阪など大都市圏への売り込みが盛んに行われている。名前の通りずんぐりと丸く、種が少ないのが特徴。高波さんは「煮ても焼いても、揚げてもおいしい」と万能ぶりを語る。

大きく育ったナスを収穫。200グラム以上になったものを選んでもいでいった

 まずは畑に実ったナスを収穫。200グラム以上に育った実を、はさみを使って収穫した。大きさの目安となるナスを見て、参加者たちは「でっかい」と驚きの声。見本と見比べて育ちを確認し、丁寧にナスをもいでいった。

 高波さんによると、今夏はお盆の長雨で育ちはいまひとつだが、それでも合計10キロ以上のナスを収穫した。参加者の土産用として袋詰めをした残りは、関西圏への出荷用に。出荷までは安塚区内の雪室で保存し、鮮度を保つという。

メーン料理 採れたてでステーキ

 袋詰めが終わると、いよいよ調理。メーンディッシュとしてナスのステーキ丼を作った。ナスは二つに割り、くしのように切れ目を入れてホットプレートで焼く。途中で麺つゆに浸し、味を染み込ませながらじっくりと蒸し焼きにした。ホットプレートのふたを外すたびに香ばしい匂いが漏れ出し、参加者の食欲を刺激した。

メーンはナスのステーキ丼。麺つゆに浸しながら、ホットプレートで蒸し焼きにする

 最後は炊きたてのご飯の上に肉そぼろと一緒に盛り付け、ナスのステーキ丼の完成。ナマスカボチャのサラダ、夏野菜の煮浸しなど、高波さんが育てた野菜のフルコースと一緒に味わった。

 藤村奈央さん(44)は息子の平君(5)と一緒に参加。「珍しいナスを味わえてうれしい。焼いても煮ても、違った味わいで本当においしい。普段ナスを食べない子どもが食べるほど」と話していた。

完成したナスのステーキ丼と夏野菜の煮浸し

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