2枠懸け48チーム熱戦 九州高校野球長崎県大会

九州高校野球県大会のトーナメント表

 第149回九州地区高校野球県大会の組み合わせ抽選会が3日、長崎県西彼長与町の長崎北陽台高で行われ、出場48チーム(56校)の対戦相手が決まった。来春の選抜大会(甲子園)につながる2枠の九州大会(11月6~12日・鹿児島)出場権を懸け、18日から10月10日まで、長崎市の県営ビッグNスタジアムなど3会場で熱戦を繰り広げる。
 例年は各地区新人大会の上位校と夏の甲子園出場校をシードしているが、今年はコロナ禍で新人大会が中止に。このため、フリー抽選にして、県高野連役員がくじを引いて組み合わせを決めた。
 結果、トーナメントの早い段階から好カードが多く組まれた。昨秋の九州大会を制した大崎、県勢最多甲子園出場を誇る海星、選手層が厚い創成館をはじめ、長崎南山、長崎総合科学大付、壱岐などの有力校は第1日から登場。今夏の甲子園で3回戦まで進んだ長崎商、昨季からの主力が多数残る波佐見や諫早農なども前評判が高い。
 一方で、今回は各地区新人大会中止や部活動の制限などの影響を受け、全体的に実戦不足のまま迎える今季最初の公式戦。各チームが試合を通じて成長を重ね、九州4枠の春の甲子園切符獲得へ弾みをつける大会になることが期待される。
 試合は原則無観客で実施予定。保護者らの入場は感染状況を見ながら、県高野連が各チームへ連絡する。準決勝と決勝の会場は、ビッグNで予定されている人工芝の張り替え工事の関係で後日決定する。

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