2発6打点のソフトバンク・リチャード 師匠の西武・山川に宣戦布告も「ちょっとヤバイな」

ソフトバンク・リチャード(左)と西武・山川

師匠譲りのどすこいパフォーマンスで敬意と感謝を伝えた。ソフトバンクの「ロマン砲」リチャード内野手(22)が6日のオリックス戦(ペイペイ)で2本塁打6打点の大活躍。4回に放ったプロ1号が決勝の逆転満塁弾と、スター性を感じさせた。7回には中押しの2号ソロ。野球人を虜にする身長189センチ、体重119キロの長距離砲が潜在能力をいかんなく発揮した。

沖縄出身の22歳が憧れるのは、同郷の西武・山川穂高内野手(29)。2019年オフから自主トレに帯同。同一リーグのライバル球団ながら、師匠は愛のある指導でリチャードを導いてきた。

「第1号の時にやります」。師匠の本塁打パフォーマンスを拝借することは決めていた。興奮気味に裏返った声で「どっすこーい!」。一つ目の恩返しだった。

7日からはメットライフドームでの西武戦が控える。「師匠がいるんですけど、そんなの関係なく、みんなでかかっていけば勝てると思うので。ぶっ潰しに、師匠を」。すぐさま小声で「ちょっとヤバイな…」と宣戦布告しながらも後悔。かねて「山川さんには、野球以外の人としてというところも指導してもらっている」と明かすだけに、お立ち台で口が滑ったことを優しくいつもの調子で「お前なあ…」と苦言を呈されるかもしれない。

高卒4年目でいよいよ師匠と同じ土俵に立ったリチャード。次は山川の目の前で特大アーチをかけられるか。

© 株式会社東京スポーツ新聞社