老朽化で7月に閉館した小田原市民会館の後継施設「小田原三の丸ホール」(同市本町)が5日、開館した。同ホールを巡っては30年以上前から建設構想が練られ、途中、計画が白紙になるなど紆余(うよ)曲折があった。市民からは待望のホール開館に「首を長くして待っていた」などと歓迎の声が上がった。
小田原城に隣接する三の丸ホールは地上4階、地下1階で、延べ床面積約9千平方メートル。1105席の大ホールを備え、観光案内所の機能を持つ市観光交流センターも併設する。
ホール3階は小田原城天守閣を望める新たなロケーションポイントとなり、市は「文化・芸術だけでなく観光の拠点にもしたい」と期待する。