巨人が5日の阪神戦(甲子園)で拙守が絡んでリリーフ陣が大量失点し、6点のリードをはき出した。
まさかの展開だ。5回までに岡本和の3ランなどで6―0とした。中4日で先発したメルセデスも5回無失点の粘投で、リリーフ陣にバトンを渡した。だが、6回から継投に入った途端、事態は暗転。2番手の鍵谷が先頭の中野に三塁打を許し、続くサンズの遊撃へのゴロを捕球した若林がファンブルし、その間に1点を失った。鍵谷はマルテに四球を与えて降板。勢いづいた猛虎打線に大江、畠を投入し、打者10人の猛攻をどうにか4点で食い止めた。
ところが、デラロサが5番手に登板した7回もミスから失点した。この回から遊撃の守備についた広岡が無死一塁の場面で二塁へ悪送球。一、三塁とピンチを広げ、糸原の内野ゴロの間に1点差に迫られ、二死一塁から代打・糸井に左中間を破られ、ついに6点差を追いつかれてしまった。
ベンチで指揮を執る原辰徳監督(63)の表情もみるみる険しさを増している。