巨人・原監督「私自身の用兵ミス」6回守備からの坂本交代を反省…若林、広岡も責めず

35号を放った岡本和(左)とヒジタッチの巨人・坂本

巨人は5日の阪神戦(甲子園)で6点差を追いつかれ、引き分けた。原辰徳監督(63)は、キャプテン坂本の早過ぎる交代を反省した。

6点リードの6回に先発メルセデスから2番手・鍵谷へ交代した際、最後の打者だった坂本を下げ、2番の打順に鍵谷を入れた。

長い回の投球を期待する救援陣に対し、原監督が普段から使う策だったが、代わって「9番・遊撃」となった若林が無死三塁で適時失策。そこから1イニングに3投手をつぎ込む展開となり、4点を返された。7回には遊撃に広岡を入れたが、今度は広岡の失策から同点に追いつかれた。

指揮官は「今日は私自身の用兵のミスというかね。そういうものが、こういう同点になったのかなというのは深く反省しますね」と判断ミスと認めた。

もちろん坂本交代には理由もあった。「ずっと連戦続きで彼(坂本)がずっと出っぱなしだったんでね」と疲労を考慮したという。「戦い方としてはいつも通りの戦い方ではあるけれども、結果的にはなかなか勇人のカバーをできなかった。そこを読み切れなかったというところですかね」と分析した。

原監督は「いい糧としてくれればね。まぁ幸いという部分ではね、負けがつかなかった」と2人を責めず。さらに「最後の場面でも彼ら(若林、広岡)を引っ込めることもできたけど、そこはあえてしなかったというのはね、今後さらに、まだまだ厳しい勝負は待ってるわけだからね」と、成長を期待して最後までグラウンドに立たせたと明かした。

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