【新日本】高橋ヒロム ロビーに敗れJr.王座返り咲き失敗 次期挑戦者にはデスペラード名乗り

ロビー(左)のロン・ミラー・スペシャルに屈したヒロム

新日本プロレス5日の埼玉・メットライフドーム大会で、高橋ヒロム(31)がIWGPジュニアヘビー級王者のロビー・イーグルスに敗れ、王座奪回に失敗した。

今年2月に左大胸筋を断裂し、長期欠場。返上したベルトを取り戻すべくメットライフドーム決戦に出陣した。

8月27日後楽園大会の復帰戦でDOUKIを相手に完全復活を証明したヒロムは、この日もフルスロットルで猛攻を仕掛けた。丸め込みを連発してきたロビーを強引に担ぐとTIME BOMBを発射。これをカウント2で返されるとTIME BOMBⅡの体勢に入ったものの、必死の抵抗にあって決めきることができない。

ならばと雪崩式のカサドーラボムを狙ったが、これを防がれると逆に雪崩式ターボバックパックという大技で形勢逆転を許してしまう。トラースキックの連射、450°スプラッシュからロン・ミラー・スペシャル(裏足4の字固め)で捕獲され大ピンチに。必死の抵抗むなしく、無念のギブアップ負けを喫した。

DOUKIとの復帰戦でジュニアヘビー級へのこだわりを熱弁していたヒロムだったが、痛恨の敗戦に「ジュニアとヘビーの違い見せれたか? 見せれてねえだろ! 俺はダメだー! クソだ! 俺なんてダメだ! 俺なんて結局何もできねえんだよ! クソーッ!」と自らにダメ出し。「これが俺の立ち直り方だよ。こうやって吐いて、俺は次に向かうんだよ。いつも通りだ。こっから這い上がってやんだよ。俺はすごい! 俺はすごい! 俺はすごい! 俺は…」と、自己暗示でもかけるように同じ言葉を繰り返しながら控室へ消えた。

一方で勝者のロビーの元には、前王者のエル・デスペラードが現れて挑戦表明。一方のロビーはこれを受諾すると同時にタイガーマスクと組んでデスペラード、金丸義信組の持つIWGPジュニアタッグ王座挑戦を表明し、2つの王座戦が決定的となった。

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