広島 主砲・鈴木誠とともに“無双モード”突入か 「神ってる」以来の同一カード3戦連発

ヤクルト3連戦で打ちまくった広島・鈴木誠(東スポWeb)

無双モードに突入している。広島は5日のヤクルト戦(東京ドーム)に6―1で勝利。投打がガッチリとかみ合った。先発・床田は7回1失点の好投を見せ、打線も小刻みに得点を重ねて11安打6得点。2カードぶりに勝ち越した。

そんな中で抜群の安定感を見せているのが鈴木誠也外野手(27)だ。この日も1本塁打を含む5打数2安打1打点。2回先頭でヤクルト先発・田口から、3試合連続本塁打となる先制の22号ソロを放った。

鈴木誠の3戦連発は2016年8月31日のDeNA戦から9月2日のヤクルト戦以来。同一カードの3戦連発は16年6月17日~19日のオリックス戦以来だ。それでもコイの主砲は「たまたまです。狙ってはいないです」と淡々と語った。

16年は名前が全国区になった年。当時の緒方監督が鈴木誠を「神ってる」と表現し、この年の流行語大賞に選ばれた。その時から年齢を重ね、立場も変わったが、自身は「僕自身は変わらないです。自分のことをすごいとも思わない」と話す。

「一日一日必死でやっているだけ」。その言葉通り鈴木誠は常に貪欲に前だけを見ている。広島の4番を務めるだけでなく、日本の4番でもあるが「やるからには『すごい』と言われたいですし『あいつあの時だけだね』と言われたくない」とも。

そんな4番打者の活躍もあってチームは5位に浮上。佐々岡監督は「(鈴木誠の本塁打で)いい流れになったというのがあった」と最敬礼だった。主砲がチームの好調ムードを引っ張っている。

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