ソフトバンク期待のリチャードは “有言実行” 男 タイムカプセルから出てきた驚きの未来予想図

つけヒゲ姿で円陣に現れたソフトバンク・リチャード(東スポWeb)

ついに王者が本領発揮か。ソフトバンクが5日のオリックス戦(ペイペイ)に12―4で快勝。2戦連続の2桁得点で貯金を1として、首位との差を4ゲームとした。

期待の新星・リチャード内野手(22)が大暴れした。2回に犠飛でプロ初打点をマークすると、続く4回の第2打席では左中間席に運ぶプロ1号の逆転グランドスラム。ベンチ前では大興奮で師匠の西武・山川と約束していた〝どすこいポーズ〟を決めた。7回にも左翼席に2号弾。2本塁打6打点の大活躍だった。

お立ち台では次の西武戦に向けて「みんなでかかっていけば勝てると思う。ぶっ潰しに。師匠を」と口にして、小声で「ちょっとヤバいな…」と猛省。「コロナは手洗い、うがいが大事なので『手洗い、うがい、リチャード』という感じでよろしくお願いします」と締めくくって球場を沸かせた。

周囲を笑顔にする男が、沈みかけていたベンチにも化学反応を生んでいる。リチャードのプロ初昇格後チームは3勝1敗。出場時は3戦負けなしだ。4日、5日と円陣に連続で登場し独、特の声出しで爆笑も誘った。「ゆるキャラというか、かわいい弟キャラというか。(4日に)四球で出塁したり初ヒットが出た時もベンチが盛り上がった。まだミスがあっても仕方ない選手。打てなかった時は周りが自分たちが何とかしなきゃとなって、主力にもいい刺激になっている」(チーム関係者)。

昨年1月のこと。小学生の時のタイムカプセルが出てきた。「みんなに笑顔をあたえるプロ野球選手になる」と書かれていた。「覚えてないですけど、小学校のチームが苦しい時も笑顔、負けていても笑顔で元気を出していこうという感じだったので。それもあったのかもしれません」(リチャード)。

常に熱くアドバイスを送ってきた王球団会長も大喜び。「華々しいね!」と連呼して、笑顔満開だった。

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