明治安田J3第17節は5日、各地で4試合があり、カターレ富山は静岡県の愛鷹広域公園多目的競技場で沼津に1-2で敗れた。通算成績は8勝5分け3敗で勝ち点は29のまま。順位は2位に後退した。
富山は序盤から沼津に押し込まれ、早々に失点すると同26分にはカウンターから2点目を奪われた。
後半は選手交代などで攻勢を強めた。同7分にFWマテウスがペナルティーエリア手前でパスを受け、反転してゴール右上にシュートを突き刺した。その後もチャンスをつくったが2点目が遠く、追い付くことはできなかった。
次戦は11日にホームの県総合運動公園陸上競技場に長野を迎える。
■球際で後手 動き鈍く 試合直前の3日に選手3人の新型コロナウイルス感染が判明し、「緊急事態」の中で迎えた沼津戦。富山は持ち味の球際で戦う姿勢が見られず、相手に押し込まれ失点を重ねた。主将のGK西部は「試合の入りを注意しようと声を掛け合っていたのに…。感染し、帯同できなかった選手のためにも勝ちたかった」と悔しがった。
感染が分かった3選手に加えて濃厚接触者となった選手1人が帯同できず、チームの底力が問われたが、立ち上がりの動きは鈍かった。受け身に回って前半だけで2失点。5試合ぶりの黒星を喫し、石崎信弘監督は「相手の勢いに負けてしまった。自分たちからアクションを起こして戦っていかないと」と厳しい表情で語った。
次戦の相手は前半戦で0-4と大敗した長野。この試合も序盤から相手の勢いに飲まれただけに、同じ過ちは許されない。西部は「メンタル面を改善する必要がある。全員が自信を持って持ち味を出し、必ず勝ちたい」と巻き返しを誓った。 (南貴大)
富山 1 - 2 沼津 0 (前半) 2 1 (後半) 0
▽得点 【富】52分 マテウス 【沼】 6分 今村 26分 高橋 ▽交代 【富】31分 大野→高橋 46分 花井→末木 63分 姫野→吉平 63分 音泉→田中 83分 椎名→佐々木陽 【沼】58分 佐藤→鈴木 58分 今村→ブラウン 75分 安在→深井 80分 染矢→北 ▽警告 【富】65分 椎名 88分 柳下 ▽シュート 【富】8【沼】8 ▽観衆 924人
【富山】 GK 1 西部 洋平 DF 4 戸根 一誓 DF 19 柳下 大樹 DF 23 林堂 眞 MF 10 花井 聖 MF 13 安藤 由翔 MF 17 姫野 宥弥 MF 20 音泉 翔眞 MF 22 椎名 伸志 FW 9 大野 耀平 FW 28 マテウス レイリア
控えメンバー GK 31 齋藤 和希 DF 5 今瀬 淳也 MF 16 末木 裕也 MF 50 田中 佑昌 MF 7 佐々木 陽次 FW 27 吉平 翼 FW 8 高橋 駿太
【沼津】 GK 13 大友 竜輔 DF 3 安在 達弥 DF 28 井上 航希 DF 2 藤嵜 智貴 DF 38 濱 託巳 MF 11 染矢 一樹 MF 15 菅井 拓也 MF 20 佐藤 尚輝 MF 14 徳永 晃太郎 MF 33 高橋 潤哉 FW 9 今村 優介
控えメンバー GK 1 野村 政孝 DF 22 徳武 正之 DF 24 深井 祐希 MF 6 北 龍磨 MF 7 瓜生 昂勢 MF 8 鈴木 拳士郎 FW 30 ブラウン ノア 賢信