わたぼうしコンサート 福島さん「照街者」大賞 コロナ禍「街に明るさ取り戻したい」

わたぼうし大賞を受賞した福島さん

 長崎県内の障害のある人がつづった詩に、公募した曲を付けて披露する「わたぼうしコンサートinながさき2021」(実行委主催)が5日、動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信された。新型コロナウイルス禍が続くが、町に明るさを取り戻したいという願いを表現した五島市の福島しょうこさん(49)の「照街(しょうがい)者(しゃ)」が大賞に選ばれた。
 今年で25回目。7歳~73歳から176点の応募があり、コンサートでは入選6作品の作詩者と作曲者、曲を紹介。福祉団体や行政、報道機関の関係者らが審査した。新型コロナ感染拡大の影響で、事前に収録した映像をオンラインで配信している。
 大賞と県知事賞を受賞した福島さんは照街者として「今街に届けよう 笑顔の光を」などと作詩。「『やったー!』といううれしい気持ちで一杯」と喜びを語った。作曲した佐世保市の田﨑正一郎さん(59)は「障害者を、街を照らす者と表現している。タイトルに感動した」と語った。

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