【大相撲】正代が東京パラのボッチャから刺激「見ていてすごいなと思った」

豊山(左)と稽古をする正代

大相撲秋場所(12日初日、東京・両国国技館)を控えた6日、大関正代(29=時津風)が稽古を行い、幕内豊山(27)と相撲を取るなどして汗を流した。8月23日の合同稽古初日に左ヒジを負傷。2日目以降を欠席した。正代は「今は全然問題なく相撲を取れているので大丈夫」と現状を説明した。

昨年秋場所の初優勝で大関昇進を果たしたが、この1年間は目立った成績を残せていない。「もう1年たったんだなと。自分の中ではよく1年間守り抜いたなという感じ。けがもあった中で、ギリギリだが大関という地位はなんとか守れているので、ここからは守るのでなく攻めていけたら」と巻き返しを誓った。

新横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)に先を越された格好の番付最高位については「今のところは〝人は人〟。とりあえず自分のできることをやっていけたらと思っているが、一応、目指してはいきたいと思っている」と地に足をつけながら目指していく構えだ。

前日5日には東京パラリンピックが閉幕。正代は髪を結っている際にテレビ中継で見た「ボッチャ」に目を奪われたという。同競技では杉村英孝が個人種目で日本勢初の金メダルに輝き、団体でも銅メダルを獲得した。

正代は「どれだけ転がすか、バックスピンかけるか。相手(の球を)はじいたり、くっつけたり。改めて見て、すごい深いなと思った」と感想を語り「自分も頑張らなくちゃいけないなって。ただただ、見ていてすごいなと思いました」と刺激を受けた様子だった。

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