元「が~まるちょば」のケッチ 元相方演出の五輪開会式パフォーマンスに感嘆

パフォーマンスを披露するケッチ-(東スポWeb)

サイレントコメディー・デュオ「が~まるちょば」の元メンバー・ケッチが6日、大阪市内でソロ転向後初の舞台「ケッチスケッチ」(11月27日、兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール)の取材会に登場した。

ケッチは2019年3月に「が~まるちょば」を脱退後、すぐさま渡欧。ドイツ、イギリス、フランス、イタリアなどでパントマイム、クラウニング、即興などの〝フィジカルコメディ〟に磨きをかけていたが、オーストラリアで働き始めた昨年3月、コロナ禍に見舞われ帰国した。

初のソロ舞台を開催する兵庫県は「が~まるちょば」結成前、駆け出しのソロパフォーマーとして初めて舞台を踏んだ場所。「おもしろい巡り会わせ。が~まるの20年を経て、ソロになって新しい舞台が開けるのが兵庫って不思議。いいスタートが切れそうな予感がしてます」と語った。

公演の見どころについては「シンプルだけど面白おかしいものを見せていくパフォーマー、フィジカルコメディアンの僕を見てもらえたらいいな」とアピール。公演は4歳から入場可能となっており「家でマネできそうなこともたくさんあるので、学校で『道具がなくても楽しいね』とか言ってもらえるよう、まずは楽しんでほしい。親子3代とか、ご家族で来ていただきたいですね」と笑顔を見せた。

元相方のHIRO―PONと離れ、ソロになった大変さについては「20年(2人で)やってきて、ソロをやってなかった。ソロ活動もやっていたHIRO―PONより大変だったと思う。手品にしても、こっちが用意している間にHIRO―PONがパフォーマンスするとかができたので、テンポやリズムが1人だと難しく感じた」と明かした。

そのHIRO―PONは、東京五輪開会式でピクトグラムのパフォーマンスを演出した。12年のロンドン五輪開会式で、Mr.ビーン役のローワン・アトキンソンが出演したことで、いろんな人から「が~まるちょばも東京でやったら出てね」と言われたそうだが、ケッチは「無理」だと思っていたという。

それだけに、HIRO―PONのパフォーマンスには「ビックリした。後で聞いたらSNSなどで、世界中で評判も良かった。あの会場で、ライブで、時間軸が決まってる中で着慣れない服を着て、道具を使って、あれをやるのは相当大変だろうなというのは同業者目線で感じた」と賛辞を送った。

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